歴史

 

日本製レーヨンあかすりの発祥は今から約60年前、昭和30年代にまでさかのぼります。

群馬県桐生市とその一帯は織物の町として栄え様々な織物に関係する工場が立ち並んでおりました。とある織物工場の社長が工場で職人がレーヨン糸を使って油汚れを取っているのを見て開発したと言われています。

販売以降、レーヨンあかすりは東北地方を中心に人気を博していたようですが、ナイロン製ボディタオルの台頭や、韓国製レーヨンあかすりの出現等により流通数が少なくなり、多くの浴室用品販売会社がレーヨンあかすりの販売を中止しました。

またレーヨンあかすりはナイロン製ボディタオルよりも製造が難しく、コストもかかることから製造を外国に依頼する浴室用品販売会社も出始め、日本国内の製造量は少なっていたため一時は絶滅しかけていました。

くーる&ほっとではお世話になっていたレーヨンあかすりを製造している工場から昔からアカスリのプロ用として直接仕入れ販売をさせていただいており、2014年からネットショップでも販売を開始させていただき本当にたくさんの反響をいただいております。

これからも沢山のお取引先と力を合わせ、今後も両毛地区(群馬県南東部・栃木県南西部一帯)の良質な繊維製品をお客様のお手元に商品をお届けできるよう努力してまいります。

<昔から市場で広く販売されてきたレーヨンあかすりとの違い>

レーヨン製のあかすりは、以前扱っていた大手メーカーでも廃版になったり、あかすり自体を製造している工場も減ってしまいました。また、市場にレーヨンあかすりを流通していた老舗のメーカーでくーる&ほっとと同じ群馬県に本社のあった企業の廃業もあり、群馬県産の日本製あかすりの流通はますます厳しくなりました。

くーる&ほっととしては、微力ではございますが今でも日本製のあかすりを必要としてくださっているお客様のために様々な関係者にご助力いただいただき、様々なインターネットショッピングサイトで販売させていただいておりますが、ごく稀に、この「老舗メーカーの偽物」というよう誤解に基づくお言葉をいただくことがあり、私共としてもそれは看過できないことであると同時に、偽物と勘違いしてしまう理由もある意味理解できるため、一度しっかりと情報をお伝えし、詳細をご説明したいと思います。

くーる&ほっとのボディタオル等を製造している群馬県内の工場は、群馬県みどり市にある工場で、今でもこの袋タイプのレーヨンあかすりを製造しており、他のあかすり販売メーカーにも卸しています。

廃業してしまった老舗メーカーさんが販売していたあかすりは、この群馬県みどり市の工場に製造を委託して作っていました。老舗メーカーさんのあかすりと、くーる&ほっとのあかすり(特に袋タイプ)が似ているのは、同じ工場で製造しているからなのです。

ただ、詳しく言うと両者には若干の違いがあります。
それは織り方です。レーヨンあかすりを織る際には、レーヨンあかすりの最大の特徴である「シボ感(凹凸)」を出すために、レーヨンの糸を強撚(きょうねん:強く糸をねじる)して織っていることです。
この強撚によって、レーヨンあかすりが濡れた時に縮み、シボ感が出て凸凹になり、硬い肌触りで垢や汚れを綺麗にすることができます。ちなみに、ちりめん織と同じ理屈です。

その織り方が、老舗メーカーさんは「両シボ(両縮み)」、くーる&ほっとは「片シボ(片縮み)」と呼ばれる織り方の違いがあります。

「両シボ(両縮み)」は、緯糸に右撚りと左撚りの強撚糸を交互に打ち込んだもので、「片シボ(片縮み)」は、右か左どちらかの方向のみに撚った強撚糸で織ったものです。

この違いにより、両者を比べると、老舗メーカーさんの方がくーる&ほっとのレーヨンあかすりよりも肌触りがよりかために感じるかもしれません。

残念ながら老舗メーカーさんは廃業されてしまっておりますので、もしレーヨンあかすりを使い続けたいけれど、代替品も見つからない、という方は一度くーる&ほっとの袋あかすりをお試しいただければ幸いです。